2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

頭痛雑感

頭痛の治療を望む来院者が年々増加傾向にある。緊張型頭痛と思われる頸部・側頭部(頭部側面)の筋緊張を伴う頭痛もあれば、片頭痛と思われる心臓の拍動に合わせた頭痛もある。これらの患者にみられる特徴としては、第二頸椎の歪みである。下部頸椎もバラン…

尺骨神経麻痺

外傷・肘部管症候群・尺骨管症候群などによる。 知覚障害 薬指・小指および甲側に起こる。固有支配領域は小指の指腹部である。 運動障害 手の平水平方向への指の開閉が不能となる。 手指の巧緻運動が能力低下する。 薬指・小指が鷲手変形を呈する。 肘部管症…

橈骨神経麻痺

外傷性の神経圧迫・上腕外側への注射などによるものが多い。 知覚障害 前腕(肘から手首までの間)および手の橈側(手の平の親指側半分)に起こる。 固有支配領域は母指(親指)と示指(人差し指)の背側指間部(手の甲側の指の間)のみである。 運動障害 手…

回内筋症候群(円回内筋症候群)

正中神経が回内筋によって圧迫を受けて発症する。 手の痺れ・知覚低下・運動機能低下が、母指(親指)・示指(人差し指)・中指にでる。環指(薬指)の橈側(親指側)にでることもある。回内筋の炎症によって引き起こされる場合には、患部の安静・軽いマッサ…

正中神経麻痺とは

高位麻痺と低位麻痺に分類されるが、どちらの場合も母指球筋群の委縮がみられる。 ※母指球筋群:手のひらの親指側の膨らみの辺りにある筋肉群 知覚障害 手掌橈側(手のひらの中央より親指側)にみられる。また、示指(人差し指)中指の背側(手の甲側)の末…

手根管症候群

正中神経が手根管の部分で圧迫を受けることによる神経障害。 骨折・手関節部分の外傷や、手を高頻度で使う職業に従事することで起こりやすい。 人工透析で発生頻度が上昇する。 ガングリオンによる圧迫により起こる事もある。手の使用後や夜間に正中神経支配…