2011-01-01から1年間の記事一覧

顎関節への施術 2

顎関節症を発症している場合、下顎骨の動きが歪になっている事が多い。 この事で片方の顎関節に負担が掛かり、筋肉拘縮により症状が悪化する。よって、施術の際には、顎関節周囲の筋肉の弛緩を目的とするが、左右差の改善も必須である。 施術時、時々顎関節…

顎関節への施術

顎関節症を発症している場合、顎関節の自由度が著しく低下している。 この為、顎関節周囲の筋肉を弛緩を目的とした施術をする。 直接刺激可能な顎関節周囲の筋肉の起始・停止に、各筋肉に最適な刺激を与えて弛緩させていく。 この時、当該筋肉の弛緩に加えて…

顎関節の特徴

顎関節は他の関節に比べ極端に自由度の高い関節となっている。 (他の関節であれば脱臼している状態) この為、咀嚼筋の柔軟性・長さが足りないと可動域が極端に限定される。可動域制限を受けると顎を動かした時に「カクッ」と関節が鳴ったり、酷くなると口…

顎関節の筋肉(咀嚼筋)

咬筋:起始は頬骨弓、停止は下顎角外面の咬筋粗面。側頭筋:起始は頭頂骨・側頭骨の側頭鱗、停止は下顎骨の筋突起。外側翼突筋:起始は蝶形骨の側頭下窩、停止は下顎骨の下顎頚。内側翼突筋:蝶形骨の翼突窩、停止は下顎角の内面。*咀嚼筋の支配神経は全て…

不定愁訴症候群に関する私見

肩こり・腰痛・首の痛みを含めた不定愁訴症候群の方の来院率が上昇している。 特に多い症状は「頭痛」「めまい」「ふらつき」である。 頭痛に関しては筋緊張型頭痛・片頭痛であるが、複合的な症状として不定愁訴症候群に含めて考える。通常、不定愁訴症候群…

内臓-体性反射

求心路が求心性自律神経、遠心路が体性運動神経の反射機構。 代表例としては筋性防御が挙げられる。腹腔臓器に炎症などが発生した時に、該当する筋肉が緊張することで、外部から内臓への物理刺激を軽減する反射機構。 虫垂炎の時の理学的所見などがこれに相…

肋間神経痛

肋間神経が何らかの原因で発痛する症状。 原因としては、骨・軟部組織が肋間神経を圧迫される絞扼性神経障害、帯状疱疹ウィルスが挙げられる。(他に疲労・極端な運動不足など)絞扼性障害による症状の場合、胸椎・肋骨の矯正、軟部組織の弛緩にて改善に向か…

五十肩

加齢とともに起こる変性を基盤とした肩の障害で、40-50代に好発する。 医学的には肩関節周囲炎と呼ぶ。 変形性肩関節症・棘上筋腱炎・上腕二頭筋長頭炎・肩峰下や上腕骨大結節周囲の滑液包炎などの症状を総合して肩関節周囲炎・五十肩と呼ぶ。 [特徴] ・肩関…

胸郭出口症候群 Vol.2

腕神経叢・鎖骨動静脈が胸郭上部で圧迫されて生じる症候群で下記の3つに分類される。1.斜角筋症候群2.肋鎖症候群3.過外転症候群これらの症状は重なり合って発生することがあり、必ずしも独立して存在するものではない。神経圧迫症状は、該当する神経支配…

ストレートネック Vol.2

背骨には本来、生理的湾曲というものがあり、正常な頚椎は生理的湾曲によって前弯状態(前に反っている状態)になっています。 この湾曲が何らかの理由によって消失し、真直ぐな状態になっている首をストレートネックと呼びます。 ストレートネックの主な症…

体性-内臓反射

体性感覚神経を求心路、自律神経を遠心路とする反射。 皮膚の体性感覚の刺激に応じて行われる体温調節反射・アシュネル反射などがある。皮膚・筋肉・関節などへの機械的刺激や温度刺激は、脊髄や脳幹を反射中枢、自律神経を遠心路として内臓機能の亢進・抑制…