2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

単神経炎

単一の神経に対する障害を単神経炎という。 手根管症候群・正中神経麻痺・顔面神経麻痺などがある。 外傷・局所の炎症・血管障害・神経の絞扼(≒神経の圧迫)などにより発生する。 多発単神経炎 非系統的に複数の単一神経がおかされるものを多発単神経炎とい…

絞扼性神経障害

末梢神経の経路が解剖学的に圧迫を受けて発生する末梢神経障害のことを指す。 いくつかの好発部位があり、代表的なものとして胸郭出口症候群(斜角筋症候群・肋鎖症候群・過外転症候群)が挙げられる。同じ神経が圧迫を受けている時でも、障害レベルが異なる…

骨の組織への生理的効果

長期間の療養などで安静を保っていると骨・筋肉などの委縮が起こる。 この委縮によって筋肉だけでなく骨の重量が減少することが確認されている。 徒手療法の刺激や運動法(マッサージなどに存在する施術法の1つ)は骨の重量の減少を予防する効果が認められる…

変形性脊椎症

脊椎の退行変性(老化)による変形・椎間板の狭小を特徴とする疾患。 肥満・重労働により発症時期が早期化する。 脊椎の脊椎管の部分に変形が起こった場合には脊柱管狭窄症に分類される。 頸部脊椎症(変形性頸椎症) 40歳以上の男子に多くみられる。 発症初…

静脈瘤

静脈、特に皮膚に近い場所にある静脈は拡大し、屈曲・蛇行・拡張する状態をいう。 立ち仕事に従事する中年以降のものや、妊娠後の女性に多い。 患部がある側の足全体もしくは一部に痛み・疲労感を感じる。歩行時・起立時に顕著に見られる。 長期間続くと慢性…

変形性膝関節症

関節面の軟骨がすり減ることで関節を動かす際に痛みを感じるようになる。 変形性関節症の中で膝関節が最も多い。 中年以降の女性に多くみられる。 運動開始時に痛みが出る。症状が進行すると ・関節液の貯留(膝に水が貯まる) ・骨棘の形成(不要なコブ状の…

むち打ち損傷

追突事故などで頭部が前後に大きく揺れて、頭から首にかけてムチのような衝撃を受けることで発生する頸椎捻挫の総称。 頸部痛のほかに頭痛・眼痛・耳痛・聴力低下・視力低下・吐気に加え、動悸・不眠などの自律神経の不調による症状などが生じる。 心理的要…

急性腰痛症(ぎっくり腰)

腰をひねったり、重い物を持ち上げたときなどに急に腰の筋肉が痙攣・収縮を起こし腰痛が出現する。 通常は安静時には痛みが無く、腰を動かした時に痛みが出る。 (重度のぎっくり腰の場合には安静時にも痛みが出る事がある) このような症状を契機に椎間板ヘ…

脊柱管狭窄症

脊柱管(脊椎の中にある脊髄が通る通路)が骨の増生や靭帯の骨化・肥大などで狭くなり、脊髄や神経根が圧迫され神経症状が発現する。 ※脊柱管:脊椎の中にある脊髄が通る通路 ※神経根:脊髄から枝分れした神経は、末梢(手、足など)へ向かう。神経根とは脊…

脊椎分離・すべり症

脊椎分離症 脊椎の椎弓関節突起間部という部分が分離している。 ※ここで言う分離とは、骨性の連結が断たれた状態を指す。 日本人の5%に存在すると推定される。 第五腰椎(約90%)、次いで第四腰椎に多い。 成因としては諸説あり、先天性・外傷・形成不…

椎間板ヘルニア

ヘルニアとは「はみ出す」ことを意味し、椎間板のはみ出し方によって側方ヘルニア・後方ヘルニア・後側方ヘルニアに分類される。 発生部位によって「頸椎」椎間板ヘルニア・「腰椎」椎間板ヘルニアのように呼ばれる。 障害される神経の部位によって痛み・筋…

脊柱側弯症(側弯症)

先天性側弯症 脊椎・肋骨の奇形によるもの 後天性側弯症 ・特発性側弯症 最も多い側弯症で乳幼児型・幼児型・思春期型がある。 特に思春期型が多く、単に側弯症と呼ばれる時には思春期型脊柱側弯症を指す場合もある。 10歳以上〜成長停止までに発症し、成長…

斜頚

自然体のときに首(顔)が極度に傾いた状態になる。先天的・後天的 筋性・骨性 など、原因によって更に分類される。 先天的筋性斜頚 一方もしくは両方の胸鎖乳突筋の線維化(固くなる)・短縮が原因で生じる。※胸鎖乳突筋=首の部分にある筋肉で、頭を支えた…