斜頚

自然体のときに首(顔)が極度に傾いた状態になる。

先天的・後天的
筋性・骨性
など、原因によって更に分類される。


先天的筋性斜頚

一方もしくは両方の胸鎖乳突筋の線維化(固くなる)・短縮が原因で生じる。

※胸鎖乳突筋=首の部分にある筋肉で、頭を支えたり首を動かす時に機能する重要な筋肉

特徴

  • 顔面の非対称性が生じる事が有る
  • 殿位分娩(逆子)多い
  • 生後1ヶ月後より自然に改善していくが6カ月以上たっても硬縮が残っている場合には治療が必要

痙性斜頚

首周辺の筋肉の発作的緊張によって首が捻じれた状態になったり頭が左右に振戦(ふるえ)が生じたものをいう。

精神的要因、脳神経系要因、パーキンソン症候群などがある。

炎症性斜頚

頸部のリンパ節炎に対して、反射的に筋肉が緊張して起こる斜頚。
頸椎に亜脱臼が見られる場合がある。
炎症部の回復と共に斜頚も改善していくが、頸椎が歪んでしまう場合もあり頸椎の矯正が必要な場合がある。