胸郭出口症候群 Vol.2

腕神経叢・鎖骨動静脈が胸郭上部で圧迫されて生じる症候群で下記の3つに分類される。

1.斜角筋症候群

2.肋鎖症候群

3.過外転症候群

これらの症状は重なり合って発生することがあり、必ずしも独立して存在するものではない。

神経圧迫症状は、該当する神経支配域に一致する知覚障害・筋委縮を、血管圧迫症状は疼痛・上肢腫脹・チアノーゼ・脈拍の減弱または消失を発生させる。

[斜角筋症候群]

斜角筋の神経・血管の通路の狭窄が原因
Adsonテスト陽性

[肋鎖症候群]

肋鎖間隙の狭小化が原因
Edenテスト陽性

[過外転症候群]

烏口突起下において、小胸筋と胸壁間で神経・血管が圧迫される事が原因
Wrightテスト陽性

[施術における留意点]

筋の過緊張による神経・血管の通路の狭小化に充分対処しなくてはならない。
筋肉のオーバーワークによる拘縮、運動神経が発するノイズによる筋緊張、骨格の歪み等、各原因の特定と除去。