肩こりとは

肩こりとは肩周辺が痛い・重い・動かしにくい・動かすと痛みが出る 等、肩の周辺で起こる症状の総称です。
この様々な症状は幾つかの原因によって引き起こされるため、一言で「肩こり」と言っても対処法や改善法は多岐にわたります。
もしも「自分は肩こりだ」という自覚があり、幾つかの対処法を行ったけど効果が無かったとしたら、それは対処法が間違っていただけなのかもしれません。
「自分の肩こりは頑固だから仕方が無い」と言って諦めていませんか?

肩こりの原因は以下の様に分ける事ができます。

筋肉が原因で肩がこる

人間は筋肉が痛む・強張ると肩が凝っていると感じます。
それは筋肉中に疲労物質・発痛物質が蓄積していると起こります。
乳酸・プロスタグランジンなど、人間の体には様々な化学物質が日々作られていきます。
疲労を感じたり痛みを感じる「この感覚」はオーバーワークを防いだり、痛めている部分を安静に保つためには必要な機能なのです。
仕事中は疲れた・辛い等といっても簡単に休めない場合があります。
趣味に没頭するあまり疲れや痛みを感じないまま長時間作業を続けてしまう事もあります。
「肩こり」は重症化すれば辛いものです。
適度に休憩を取ったり、肩や首などの軽いストレッチを行うなどして疲労物質・発痛物質の蓄積を抑制する事が出来れば、ある程度は肩こりをコントロールしていくことが可能です。

痛覚神経が刺激されて首や肩が痛くなる

人間の体には至る所に神経が張り巡らされています。
負担の掛かる姿勢(「前かがみ」や「中腰」)を続けて骨格が歪んでしまったり、筋肉が過緊張を起こして痛覚神経(痛みを感じる神経)を圧迫してしまう事があります。どのように圧迫されているかにもよりますが、痛覚神経が誤作動を起こすと脳には「痛い」という信号が送られてしまいます。
肩を触っても「柔らかい・あまり凝っていない」状態でも、脳に直接「痛みの信号」が伝えられてしまうと、その神経が支配している領域に痛みを感じてしまいます。

骨格の歪むと体の負担は増加する

人間の骨格には、体に掛かる体重や衝撃を分散して各所で負担する様な機能が備わっています。
骨格が過度に歪むと力を分散する機能が低下し、特定の部分に過度の負担が掛かってしまう事があります。
通常の骨格であれば気にならない程度の負担でも、力を分散する事が出来ない体では大きな負担になってしまいます。
その結果「筋肉が原因で肩がこる」で述べた様な疲労物質・発痛物質の蓄積、「痛覚神経が刺激されて首や肩が痛くなる」で述べた様な痛覚神経の誤作動が引き起こされる場合があります。