ストレートネック

人間の背骨は真直ぐにも見えますが自然に湾曲しています。湾曲したカーブが筋肉や腱と相まってバネの役割を果たすことで、体重や衝撃を体の各所に分散しています。
ストレートネックとは首の部分のカーブが消失してしまい、頭の重さを分散して支えることができず首の一部分に負担が蓄積する事で痛み・凝り・疲労などと感じてしまう状態のことを指します。

どうしてストレートネックになるの?

首のカーブは「前方に凸」なのが正常です。
長い時間下を向いて何か作業をしていると自然と首のカーブが無くなった状態が維持されます。
1日2日なら何ともないかもしれませんが、仕事で週5日下を向く作業をしていたら脊椎や筋肉に癖が付いてしまって首のカーブは消失してしまいます。

人間の頭は体重の約13%あります。それを首で支えているわけですが、首には神経・血管・食道も通っており頭を支える機能だけに多くの場所を割り振る事が出来ません。その為に頭を支える機能は必要最低限の筋肉によって賄われています。
正常な姿勢をしている時に最低限の筋肉で頭を支える程度の機能しかないわけですから、下を向いて悪い姿勢をしていた時の首への負担は想像以上のものとなってしまいます。
長時間下を向いた状態での作業をする場合、極力適度に休憩を挟み、体の歪みをリセットできればストレートネック発症のリスクを抑える事ができます。