自律神経概論2

自律機能とは生命体にとって最も基本的な機能といわれる。
循環・呼吸・消化・代謝・体温維持・排泄などである。
これらの機能について、意思が介在してしまうと、生命体は感情の起伏など自らの状態によって不安定な状態に陥ってしまう。
このため、「意識的・随意的な制御を受けない機能=自律神経系」が必要になってくる。

自律神経系は交感神経系と副交感神経系に大別される。
大まかな特徴として、交感神経系は活動に適した状態、副交感神経系は活動に備えた状態を整えるといえる。
自律神経系の活動じたいは不随意(無意識)で営まれている。
意識レベルにおける制御としては、この大まかなスイッチングに若干関与できる程度である。