副交感神経の基本作用

交感神経と対をなし、二つ揃って自律神経もしくは自律神経系と称される副交感神経。
この副交感神経とは、どのような場面で活躍する神経なのでしょうか?

大雑把に分類してしまうと「次の活動に必要な準備をする行動」を司ります。

例えば休息。睡眠中は副交感神経が優位になります。この時に交感神経の活動が一定水準よりも活発だと睡眠の質は低下します。

他には消化・吸収。どのような活動をするにしてもエネルギーが必要になります。人間は活動的な時期には消化・吸収の機能が低下します。他に優先する機能があるからです。例えば、身の危険を感じる緊急事態。次の活動に必要だからと悠長に消化・吸収している場合ではありません。持てる機能をすべて投入して緊急事態から脱出するように努力すべきです。
この為、活動が活発であったり興奮しているときには副交感神経の機能は低下し、消化・吸収の機能も低下しています。

副交感神経とは、前頁の交感神経と同様に常に働いていれば良いというものではありません。全体的なバランスと両方の機能スイッチングによって、適材適所の身体機能が優位になり、円滑な生命活動が実現されるのです。