梅雨時の施術について

梅雨になると神経痛を筆頭に各種症状を訴える方が増える。
気圧の変化によって神経の感受性が変化することが、痛覚神経にも影響を与えていると考えられる。

そのため、神経過敏(場合によっては神経鈍麻)を考慮した施術が求められる。

施術開始時に行う予備的な手技を普段以上に丁寧にすることで、スムーズな施術を心がけている。

また、高齢者は体調が不安定になることも多く、体力が普段より低下している場合があるため、刺激の総量を調節する。

斜頸(先天性筋性斜頸) Vol.1

胸鎖乳突筋の先天性拘縮により頭部の傾斜を起こす。
拘縮の原因として、胎内での圧迫・遺伝性の胚種異常・分娩時外傷説などが挙げられる。

頭部は患側に傾斜し、健側に回旋する。
患側の胸鎖乳突筋は短縮している。
頭部・顔面は非対称となる。
頸椎・胸椎上部はC字もしくはS字状側弯を生ずる。

脊柱側弯症 Vol.2

後天性側弯症
・特発性:もっとも多い
・神経筋疾患を伴うもの:ポリオ・筋ジストロフィー症・筋委縮症 など
・先天性異常と合併するもの

◎特発性側弯症
乳幼児型・幼児型・思春期型があり、思春期型が最も多い。
思春期型は10歳以降に発生し、成長が停止するまで側弯が増強され、成長停止とともに変形は停止する。
男女比では、男性に比べ女性に多い。
胸椎の側弯症では胸椎が旋回するため、それに伴い肋骨が後方に隆起する。

脊柱側弯症 Vol.1


先天性側弯症

脊柱・肋骨の奇形によるもの。

・半椎体楔状形
椎体が楔状になっているもの

・塊椎
上下の椎体が癒合しているもの

・偏側性の椎弓や椎体
椎体の片方のみ癒合などの奇形が見られるもの

顎関節への施術 3

顎関節への施術を行う道中、効果が頭打ちになることがある。
患者の生活習慣の改善により、効率的に症状が改善する場合がある。

まず、平常時に上の歯と下のはを当てないように過ごすことが重要である。
加えて、鏡を見ながら眉間・鼻筋と顎の先端が、一直線に並ぶように調節し、正しい顎の位置を再認識する。

上記の習慣が身についてくると、顎関節症の悪化の予防、症状の改善につながる。

顎関節への施術 2

顎関節症を発症している場合、下顎骨の動きが歪になっている事が多い。
この事で片方の顎関節に負担が掛かり、筋肉拘縮により症状が悪化する。よって、施術の際には、顎関節周囲の筋肉の弛緩を目的とするが、左右差の改善も必須である。
施術時、時々顎関節を自動運動させ、動きを観察し患側中心に再度施術をする。
この時、患側のみを施術するのではなく、健側・患側ともに施術をする。左右の施術の強度に変化をもたせ、左右差の改善に努める。